発見と由来
「ナリネ」を救った”ナリネ”
1953年、アルメニア共和国科学アカデミー微生物研究所において、エルゼンキヤン
博士が、この乳酸菌の分離に成功しました。
それまで、エルゼンキヤン夫妻は生物学者として研究の毎日を送っていましたが、
それとは別に、日常生活に役立つ研究として、乳酸菌に興味を持ち研究していました。

そして、彼らの孫娘が生まれたとき、その胎便を調べ、多くの乳酸菌の中から有用
と思われる10種類を選びました。更にに研究し、胃酸や胆汁酸に最も強い乳酸菌を
発見し、この乳酸菌を「ラクトバチルスアシドフィルスEr-2株 317/402」と名付け
ました。それから数年後、孫娘ナリネが、重い腸炎になり命の危険が迫ったとき、
エルゼンキヤン博士は、主治医に「ラクトバチルスアシドフィルスEr-2 317/402」
の投与を提案しました。もちろん、効果があるかどうか分かりませんでしたが、
ナリネ本人から分離された乳酸菌なので、危険はないと判断されました。そして、
この乳酸菌が有効に作用して、ナリネは見事に回復。
「ラクトバチルスアシドフィルスEr-2 317/402」が通称「ナリネ」と呼ばれるのは、
このような理由からです。